ドラムミル TM500は最大35 Lまでの大容量の試料を粉砕するために開発された実験室用のボールミルです。試料投入サイズは20 mmまで可能で、衝撃力と摩擦力により、試料を最大15μmまで粉砕することができます(試料による)。150 Lの粉砕ドラムに80kg 分の粉砕ボールを投入し、硬くて脆いものや繊維質な試料の粉砕を行います。回転数は10~50 rpmで設定ができ、100時間の長時間運転にも対応しています。食品の粉砕にも使用可能なグレードのステンレス316Lに対応したホッパーや粉砕ドラムも取り扱っています。
試料投入用ホッパーや試料分割用スクリーン(別売り)を使用することで、大量の試料や粉砕ボールを容易に投入、分割することができます。粉砕ドラムも簡単に扱うことができ、粉砕ドラム内も電子チルト機能により簡単に空にすることができます。専用のタッチディスプレイでは、スタート/ストップ、回転数の設定、運転時間の設定、インターバルモードの設定を行えます。インターバルモードは熱に弱い試料を粉砕する場合に使用します。順回転と逆回転を組み合わせたインターバルを設定すると、試料の固着がしにくくなります。安全のための緊急停止スイッチも付いています。
粉砕ドラムに試料40 kg(27 L)、粉砕ボール20 mm 80 kg を投入。回転数50 rpmで数時間稼働。
粉砕粒度を2、4、6、8時間後に測定:
2時間: D90 = 98 µm
4時間: D90 = 37 µm
6時間:D90 = 21 µm
8時間: D90 = 15 µm
試料: 砂利 10-15 mm
試料投入量: 27 L
粉砕ボール: 20 mmボールを80 kg
カオリン, ガラス, クォーツ, コンクリート, コークス, スラグ, セメントクリンカー, セルロース, タバコ, ハイドロキシアパタイト, ベントナイト, ペンキとラッカー, ポリマー, 化学製品, 半貴石, 合金, 土壌, 堆肥, 廃棄物サンプル, 木材, 木炭, 植物, 汚泥, 炭素繊維, 石こう, 石灰岩, 石炭, 種子, 粘土鉱物, 紙, 細胞, 色素, 触媒, 金属酸化物, 鉄, 鉄鉱石, 鉱物, 鉱石, 陶磁器, 電気製品廃棄物, 骨, 髪, ...
粉砕ドラムに試料22 L、粉砕ボール30mmを80 kg投入。回転数50 rpmで数時間稼働、稼働後1時間での粒度を測定。
1時間:D90=130µm
分割用スクリーン22 mm(別売り)を使用して、粉砕ボール30mmと試料を分けて回収。
詳細なデータをご希望の方は、アプリケーションデータベースをご覧ください
重金属コンタミ防止仕様として、食品グレードのステンレス316Lを使用したホッパーと粉砕ドラムを取り扱っております。粉砕ボールの材質は1.4404スチールとなります。食品業界での小規模生産等にもご使用いただけます。
全体で80 kg もの重さがある粉砕ボールと粉砕した試料を分けて回収するために収集ユニットを使用します。粉砕ドラムから出た試料は、分割用スクリーンの間から落ちて手前の受器に回収され、分割スクリーンより大きな粉砕ボールは流れた先の受器に回収されます。粉砕ボールは10、20、30 mm と3種類あり、分割用スクリーンもボールに対応して3種類ございます。
用途 | 粉砕, 混合, 乾式粉砕 |
分野 | エンジニアリング / 電子工学, ガラス / セラミックス, 化学, 医学 / 薬学, 地質学 / 冶金学, 建材, 環境 / リサイクリング, 生物学, 農業 |
投入試料の性質 | 柔らかい, 固い, 脆い, 繊維 |
粉砕方法 | 摩擦・衝撃 |
試料投入サイズ* | < 20 mm |
粉砕粒度* | < 15 µm |
投入試料量* | min. 1 l / max. 35 l |
回転数 | 10 - 50 min-1 |
粉砕ジャー装填台数 | 1 |
粉砕セットの材質 | 硬化鋼、ステンレス鋼、スチール316L |
粉砕ドラムサイズ: | 150 l |
粉砕時間の設定 | デジタル, 00:00:01 ~ 99:59:59 |
モータ | 3相 非同期モーター 周波数コンバーター付 |
ドライブ | 2.2 kW |
電圧 | 200-240 V, 50/60 Hz |
電源 | 単相 |
保護等級 | IP 30 |
消費電力 | ~ 2200 W (VA) |
W x H x D(カバーを閉じた状態) | 1100 x 1604 x 936 mm |
本体重量 | ~ 460 kg |
規格 | CE |
ドラムミルは事前に粗粉砕された試料を粉砕ドラムの中に粉砕ボールと共に投入して粉砕を行います。
このボールミルは衝撃力と摩擦力で試料の粉砕を行います(乾式粉砕)。大きい粉砕ボールを使用すると粉砕力が増し効率的に粉砕され、小さい粉砕ボールを使用するとより小さい粒度に試料を粉砕することができます。
本ページに記載の内容は予告なく変更・修正することがあります。