クライオミルは、凍結粉砕用に開発されたボールミルです。自加圧型液体窒素容器とボールミルを一体化した冷却構造で、予備凍結から粉砕までの全工程を通して粉砕ジャーが冷却されます。そのため、脆化された試料が容易に粉砕され、また、試料中の揮発性成分を保持することもできます。
外部容器から自動注入された液体窒素が粉砕ジャーの周囲を循環する機構によって、粉砕ジャーが-196℃の低温に保たれます。粉砕工程は、試料が完全に凍結されるまで開始されません。そのため液体窒素の無駄な消費を省き、再現性の高い粉砕結果がお約束できます。
粉砕条件を登録できるので、ルーティンの粉砕に便利です。また、粉砕工程が液晶ディスプレイに表示されるので、現在予備凍結中か粉砕中かが一目でわかります。最大25rpmの振とうでほとんどの試料をほんの数分で効率的に粉砕します。衝撃力と摩擦力の組み合わせによる粉砕で、他の凍結粉砕機に比べて抜群の微粉砕が可能です。クライオミルは25ml、35ml、又は50mlのジャーが1個かけられます。アダプターを使用すれば、5mlのジャーを2つ又は4個掛けることが可能です。
クライオミルは凍結粉砕機だけでなく、常温の粉砕機としても使用できるため、多くの用途に対応できます。
クライオミル
*試料の性質と粉砕条件によって異なります。